春になると、滋賀県・大津の比叡山のふもとにある「日吉大社」は、華やかなつつじに包まれた幻想的な世界へと変わります。朱塗りの橋と歴史ある社殿、そして咲き誇るピンクや白の花々が織りなす風景は、まさに春の絶景。この記事では、つつじの見頃や写真映えスポット、アクセス方法はもちろん、周辺グルメや観光プランまで、日吉大社をとことん楽しむための情報を分かりやすくまとめました。家族連れも、一人旅も、春の思い出に残る旅をこの地で。
日吉大社ってどんな場所?歴史と魅力をわかりやすく解説
滋賀県・大津市にある由緒正しき神社
滋賀県大津市坂本に位置する日吉大社(ひよしたいしゃ)は、全国にある約3,800社の山王神社の総本宮として知られています。比叡山のふもとに広がるこの神社は、古代から続く信仰の地であり、現在でも多くの参拝客が訪れる人気のスポットです。特に春には、境内を彩るつつじの花が満開となり、自然と歴史が融合した絶景を楽しめます。
日吉大社は「厄除けの神様」としても有名で、毎年多くの人々が厄払いに訪れます。地元の人々にとっては、季節の変わり目に欠かせない場所であり、心のよりどころとなっています。また、朱塗りの楼門や本殿など、美しい建築物が多く点在し、訪れるだけでも心が洗われるような静けさと力強さを感じさせてくれます。
駅から徒歩圏内というアクセスの良さも魅力のひとつです。京阪電車の坂本比叡山口駅から徒歩約10分と、観光客にも非常に便利。比叡山や琵琶湖とセットで巡る旅にもぴったりな立地にあります。
日吉大社の歴史と延暦寺との関係
日吉大社の歴史はとても古く、創建は飛鳥時代までさかのぼると言われています。その後、天台宗の開祖・最澄が比叡山延暦寺を建立すると、延暦寺の守護神として日吉大社が重要な位置を占めるようになりました。延暦寺と日吉大社は宗教的にも深い結びつきがあり、特に平安時代には天皇や貴族たちが参拝する神聖な場所として崇敬されていました。
また、日吉大社は神仏習合の文化を色濃く残す神社でもあります。かつては神と仏が同じ空間に存在することが自然とされていた時代、日吉大社では「山王一実神道」という独特の信仰体系が発展しました。この影響で、現在も仏教的な要素が随所に感じられる神社として知られています。
特に注目したいのが、延暦寺の僧侶が大祭の際に日吉大社へ参詣する「山王祭」。これは天台宗の重要な行事であり、両者のつながりを今に伝える貴重な文化財とも言えます。
「山王信仰」とは?日吉大社の信仰背景
日吉大社の祭神は「大山咋神(おおやまくいのかみ)」という山の神様であり、山王信仰の中心的存在です。「山王信仰」とは、山を神としてあがめる古来の自然信仰と、天台宗の教えが融合した信仰スタイルです。この信仰では、山そのものが神の宿る場所とされ、自然との共生を重んじる精神が根付いています。
山王信仰は、主に比叡山周辺で発展しましたが、やがて全国に広がり、多くの神社に影響を与えました。その総本社が日吉大社であるという点は、非常に重要です。この信仰は、現代でも環境保護や自然との共生に通じる価値観を私たちに教えてくれます。
また、神様の使いとして「神猿(まさる)」というお猿さんが祀られているのも特徴です。「まさる」は「勝る」「魔が去る」に通じるとして、縁起の良い存在とされています。境内ではこの神猿像があちこちに見られ、訪れる人々の目を楽しませています。
建築美と自然が融合した神域の魅力
日吉大社は広大な敷地を有しており、その中には本殿や拝殿、楼門、社務所、神橋(しんきょう)など、多くの歴史的建造物が点在しています。中でも注目したいのが、重要文化財にも指定されている「西本宮本殿」と「東本宮本殿」。これらの建物は、独特の「日吉造(ひえづくり)」という建築様式で造られており、日本でもここでしか見られない貴重な文化財です。
建物だけでなく、自然との調和も見逃せません。境内を流れる川や苔むした石段、四季折々の花々が、神聖な雰囲気をより一層高めています。春にはつつじ、夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、どの季節に訪れても違った美しさを感じられるのが日吉大社の魅力です。
特に春のつつじは、社殿の朱色と緑の背景に映えて、とても美しく写真映えします。神社の建築と自然美が融合したこの場所は、多くの写真愛好家や観光客に愛されています。
境内に点在する社殿と見どころスポット
日吉大社は本殿が一つだけでなく、「西本宮」「東本宮」の2つを中心に、多数の摂社・末社が存在しています。散策しながら訪れるそれぞれの社殿には、異なる神様が祀られており、それぞれに独自の由来やご利益があります。
例えば、「宇佐宮」や「白山宮」などは、家庭円満や学業成就などさまざまな願い事に対応している神社です。また、神橋を渡ってすぐの「大宮橋」周辺は、春にはつつじが美しく咲き誇り、観光客に人気の撮影スポットとなっています。
散策ルートとしては、まずは正面の楼門から西本宮へ向かい、そこから東本宮、さらに境内奥の社殿群へと進むのが定番コース。ゆっくり歩いても1時間ほどで回ることができ、歴史と自然の両方を楽しめるコースです。
日吉大社のつつじが見頃になる時期と楽しみ方
毎年の見頃はいつ?つつじの開花時期
日吉大社のつつじは、例年4月下旬から5月中旬にかけて見頃を迎えます。特にゴールデンウィークの時期がピークとなることが多く、全国から多くの観光客が訪れる季節の名物です。標高や気候の影響で、その年によって若干のズレはあるものの、気候が安定して暖かくなる4月末〜5月初旬がベストタイミングと言えるでしょう。
境内には約3,000本ものつつじが植えられており、ピンク・白・赤など多彩な色が目を楽しませてくれます。中でも、「神橋」周辺や「大宮橋」のたもとは特に密集して咲く場所として有名で、カメラを手にした観光客で賑わう人気エリアです。
開花情報は日吉大社の公式サイトや、大津市観光協会のSNSなどでも発信されているので、訪れる前にはチェックしておくと良いでしょう。気象条件によっては、例年より早く咲き始めることもあるため、事前の確認はとても大切です。
見逃せない!つつじの名所エリアをチェック
日吉大社の中でも特につつじが美しいとされるスポットはいくつかありますが、まず訪れてほしいのが「神橋」と呼ばれる朱色の橋周辺です。この橋を渡って境内に入るとすぐ、左右に咲き誇るつつじが迎えてくれます。朱塗りの橋と鮮やかな花々が織りなす光景は、まるで絵画のようです。
次におすすめなのが「東本宮」へ向かう途中の石段沿い。ここはつつじのトンネルのようになっており、頭上から咲く花に囲まれながら歩く贅沢な散策路になっています。写真を撮るには最高のスポットであり、SNS映えも間違いなしです。
また、裏参道や「摂社群」が集まるエリアでは、参拝客が比較的少なく、静かな雰囲気の中でゆっくりと花を楽しむことができます。人混みを避けてつつじを満喫したい方には特におすすめです。
朝・昼・夕方…時間帯ごとの楽しみ方
日吉大社のつつじをより楽しむためには、訪れる時間帯にも注目したいところです。朝の時間帯(9時〜10時頃)は、まだ人も少なく、清々しい空気の中で花をゆっくりと鑑賞できます。朝露に濡れたつつじは一段と色鮮やかで、静けさの中に凛とした美しさが際立ちます。
昼間(11時〜14時)は最も観光客が多く、境内が賑やかになります。この時間帯は日差しが強くなるため、花の色が鮮明に映え、写真撮影にも最適です。ただし、日陰が少ない場所もあるので、帽子や日傘の持参をおすすめします。
夕方(16時頃)は、参拝客が減ってきて再び落ち着いた雰囲気に戻ります。夕日に照らされたつつじは柔らかな色合いになり、昼間とはまた違った美しさを楽しめます。時間に余裕がある方は、朝と夕方の2回訪れて、光の変化による表情の違いを味わうのも一興です。
写真撮影のおすすめスポットとコツ
つつじの撮影を目的に日吉大社を訪れる方に向けて、いくつかのおすすめスポットと撮影のコツをご紹介します。
まずは定番の「神橋」周辺。朱色の橋と背景のつつじ、手前に流れる川のバランスが美しく、縦構図で撮ると奥行き感のある一枚になります。次に「大宮橋」のたもとや「東本宮」への石段沿いは、つつじのボリュームが豊かで、斜めからのアングルで撮ると立体感が出ます。
撮影時のポイントは、背景に社殿や石段を入れて「和の風景」を強調すること。逆光になる朝や夕方には、つつじの輪郭が柔らかく際立つので、自然光を活かしたナチュラルな写真が撮れます。
また、スマートフォンでも充分きれいに撮れるので、特別なカメラがなくても大丈夫。標準レンズではつつじの密度を生かした構図を意識し、ポートレートモードを活用すると、背景をぼかして主役の花を引き立てることができます。
地元民が教える!つつじ観賞のベストルート
日吉大社のつつじを効率よく楽しむためには、ルート選びも重要です。地元の方に人気のある散策ルートをご紹介します。
- 京阪・坂本比叡山口駅からスタートし、「神橋」へ向かいます。ここでまず1枚記念写真を撮りましょう。
- 神橋を渡り、左手の「西本宮」方面へ進む途中にあるつつじ群を鑑賞。ここは比較的広いスペースなのでゆっくり花を眺められます。
- その後、「東本宮」へと向かう石段のつつじトンネルを通り抜け、鮮やかな花に囲まれながら移動します。
- 境内奥の「摂社群」や裏参道エリアを経由して静かな空間で花を楽しみます。
- 最後に「社務所」でお守りを買ったり、御朱印をいただいて終了。
このルートなら、混雑を避けつつ見どころをしっかり押さえることができ、つつじの魅力を存分に楽しむことができます。
光とセットで楽しむ日吉大社の春旅プラン
比叡山延暦寺との周遊ルート
日吉大社を訪れたら、ぜひ一緒に巡ってほしいのが「比叡山延暦寺」です。日吉大社の背後にそびえる比叡山は、天台宗の総本山であり、世界文化遺産にも登録されています。延暦寺は大きく「東塔」「西塔」「横川」の3つのエリアに分かれており、自然と調和した厳かな雰囲気が漂います。
比叡山と日吉大社は古来から深く結びついており、セットで巡ることで信仰の歴史をより深く理解できます。特に、延暦寺の「根本中堂」は最澄が創建した重要な建物で、長い歴史を感じさせる空気が漂っています。
アクセス方法としては、坂本ケーブルを使うのがおすすめ。日吉大社の近くにある「坂本ケーブル駅」から延暦寺駅まで、約11分で到着します。このケーブルカー自体も日本一の長さを誇り、車窓からの景色も旅の一部として楽しめます。
また、延暦寺と日吉大社の両方に参拝することで、「比叡山・日吉参り」として縁起が良いとされています。春の穏やかな日差しの中、歴史と自然を感じる贅沢な一日を満喫してみてはいかがでしょうか。
琵琶湖沿いのカフェやグルメスポット紹介
日吉大社から少し足を伸ばすと、琵琶湖の湖畔エリアにたどり着きます。そこには、地元の食材を使った料理や絶景が楽しめるカフェやレストランが点在しています。
特に人気なのが「なぎさテラス」という複合施設。おしゃれなカフェやレストランが並び、テラス席からは琵琶湖の開放的な景色が広がります。つつじ鑑賞で歩き疲れた体を、湖風と美味しいスイーツでリフレッシュするにはぴったりです。
また、「ビワコテラス」も人気のスポット。比叡山ドライブウェイやロープウェイを使って山の上まで登ると、そこからは琵琶湖を一望できる絶景が楽しめます。併設されたカフェでは地元産のフルーツやお茶を使ったメニューも楽しめ、春の特別な時間を演出してくれます。
観光の途中で立ち寄るのにちょうど良いロケーションなので、旅の休憩ポイントとしてぜひ活用してみてください。
坂本の町並みと石垣散策の魅力
日吉大社の門前町である「坂本」は、戦国時代の武士や僧侶たちが暮らしていた歴史ある町です。特に「穴太衆(あのうしゅう)」と呼ばれる職人たちが築いた「石垣の町並み」は、今もそのまま残されており、まるでタイムスリップしたかのような風景を楽しめます。
坂本の石垣は野面積みと呼ばれる伝統工法で作られ、自然の形を活かした不規則な石組みが特徴です。この石垣に沿って歩くと、静かで美しい町並みが続き、散歩するだけで心が落ち着きます。
さらに、町内には「旧竹林院」や「滋賀院門跡」などの歴史的建造物も点在し、どこも丁寧に手入れされた庭園や建築を見ることができます。特に春は、庭に咲く花々が彩りを添えてくれるため、観光にも写真撮影にもぴったりなエリアです。
地元の小さな和菓子店やカフェも充実しているため、散策ついでに立ち寄ってお土産や休憩も楽しめます。
春だけの期間限定イベント情報
春の時期、日吉大社や坂本周辺では、いくつかの期間限定イベントが開催されます。その中でも代表的なのが「山王祭」です。毎年4月12日〜14日ごろに行われるこの祭りは、1200年以上の歴史を持ち、地域最大の伝統行事として知られています。
神輿が町を練り歩き、神と人が交流するこのお祭りでは、華やかな衣装を身にまとった神職や氏子たちの姿が見られます。夜には提灯に照らされた神輿が幻想的に浮かび上がり、観光客にも人気のシーンです。
また、近隣の「比叡山坂本まちなか博物館」では、春限定の展示や体験イベントが行われることもあり、子ども連れの家族にもおすすめです。手作り体験や地元の伝統工芸に触れることができ、観光だけでなく学びの時間にもなります。
これらのイベントは、その年によって日程や内容が変わることもあるため、事前にホームページや観光案内所で最新情報を確認すると安心です。
電車・バスでのアクセスとおすすめ時刻表
日吉大社へのアクセスは非常に便利で、電車と徒歩で無理なく訪れることができます。最寄り駅は、京阪電車の「坂本比叡山口駅」。ここから神橋まで徒歩約10分と、観光にもちょうどよい距離です。坂本駅までは、大津市内からも10分程度、京都市内からも30分前後で到着するため、日帰り旅行にもぴったりです。
また、JR線からは「JR比叡山坂本駅」が近く、ここから徒歩15分またはバス利用でアクセス可能。バスは比叡山方面や琵琶湖方面にも伸びているので、周辺観光の移動にも便利です。
観光シーズンは電車やバスが混雑することもあるため、朝早めの時間に到着するのがおすすめです。特に土日祝は観光客が集中しやすいので、午前9時前に着いておくと快適に観光が楽しめます。
交通系ICカードも各社対応しており、乗り換えもスムーズです。駅の観光案内所では、周辺マップやイベントチラシが配布されていることもあるので、ぜひ立ち寄って情報を手に入れてください。
日吉大社周辺で味わえる!春のご当地グルメ特集
地元で人気のつつじ饅頭や春スイーツ
春の季節、日吉大社周辺では「つつじ」にちなんだ和菓子やスイーツが登場します。特に人気なのが「つつじ饅頭」。地元の和菓子店が手作りするこの饅頭は、つつじの花を模した見た目が美しく、しっとりしたこしあんが口の中でほどける上品な味わいが特徴です。
また、春限定の「桜×つつじロールケーキ」や「つつじゼリー」など、見た目にも春らしい華やかなスイーツが並ぶカフェもあり、観光の休憩にぴったりです。特に、坂本エリアにある古民家カフェ「茶屋しまだ」では、つつじの花びらをあしらった抹茶セットが人気で、風情ある中庭を眺めながらゆったりと味わうことができます。
こうした季節限定のスイーツは、訪れる時期によって内容が少しずつ変わることも魅力のひとつです。お土産用に購入することもできるので、旅の思い出や家族・友人への贈り物にもおすすめです。
鯖寿司や近江牛、名物グルメの紹介
滋賀県といえば「近江牛」が有名ですが、日吉大社周辺では「鯖寿司」も絶品です。坂本は比叡山の門前町であり、かつて比叡山の僧侶たちに届けるための「鯖街道」の起点でした。その歴史を引き継いだ名物が「鯖寿司」なのです。
「本家 鯖寿司 なかむら」や「うおすけ」などの老舗では、脂の乗った鯖を使った押し寿司が提供されており、酢の加減やご飯のしっとり具合が絶妙。食べ応えがありながらも、どこか懐かしい味わいが感じられます。
また、近江牛を使ったランチメニューを提供するレストランも点在しています。ステーキ、すき焼き、ハンバーグと多彩なメニューが揃い、観光の合間に贅沢なひとときを過ごすことができます。春の時期は、地元のタケノコや菜の花といった旬の食材と組み合わせた料理も登場し、味覚でも季節を感じられます。
テイクアウトできるおすすめグルメスポット
観光中に手軽に食べられる「テイクアウトグルメ」も充実しています。特におすすめなのが、「坂本プリン」。地元の新鮮卵と牛乳を使用した濃厚な味わいで、瓶入りのかわいらしい見た目も人気。売り切れることも多いので、見つけたらぜひ早めに購入を。
また、日吉大社の参道には「焼きだんご」や「よもぎ餅」を販売している屋台や老舗があり、歩きながらの食べ歩きにぴったりです。香ばしい焼き目と甘辛いタレが絶妙で、昔ながらの味を楽しむことができます。
駅近くの「さか本や」では、地元野菜の天ぷらや手作りおにぎりなど、軽食としてもお腹を満たせるメニューが豊富に揃っており、ピクニック気分で外で食べるのも気持ちいい季節です。
神社近くの老舗和菓子店ランキング
日吉大社周辺には、歴史ある和菓子店が点在しています。ここでは特に人気の高い3軒をランキング形式で紹介します。
順位 | 店名 | 特徴 |
---|---|---|
1位 | 鶴屋益光 | 150年以上の歴史を持つ老舗。春限定の「つつじ饅頭」や「桜羊羹」が人気。 |
2位 | 小浜屋 | 石畳の町並みに溶け込む昔ながらの佇まい。よもぎ餅や花見団子が評判。 |
3位 | かぎや菓舗 | 季節の和菓子を多く取り扱い、手土産にも最適。つつじ型の落雁が好評。 |
どのお店も職人が一つひとつ丁寧に作ったお菓子を提供しており、味だけでなく見た目の美しさにもこだわっています。訪れる際は、ぜひ店舗に立ち寄って、春限定の和菓子を楽しんでください。
季節限定の食体験イベントに参加しよう
春の時期には、日吉大社周辺で季節の味覚を楽しむ「食体験イベント」も開催されます。たとえば、地元の農家が主催する「春野菜の収穫体験と味噌汁作り」や、「和菓子職人と一緒につつじ和菓子を作るワークショップ」など、家族や友人と一緒に楽しめるイベントが満載です。
これらのイベントは、地元の観光協会や道の駅、宿泊施設などで予約や案内がされていることが多く、事前に調べておくとスムーズです。特に和菓子作り体験は、出来上がったお菓子をその場で食べることができ、お土産として持ち帰ることも可能なので人気が高まっています。
また、地元の食材を使った料理教室や、発酵食品の講座なども開催されており、観光だけではない「学びと味覚」の旅が楽しめます。
初めてでも安心!日吉大社つつじ観賞のQ&Aガイド
駐車場はある?混雑状況と対策
日吉大社には専用の駐車場が完備されており、普通車が約30台程度停められます。料金は無料ですが、つつじの見頃シーズンや連休中はすぐに満車になってしまうため、早めの到着がポイントです。特に土日祝日は朝9時には埋まることが多いため、8時台の到着をおすすめします。
もし神社の駐車場が満車だった場合は、坂本エリアのコインパーキングを利用する方法もあります。徒歩10分圏内にいくつかの駐車場があり、台数に余裕がある場所も。ただし、観光シーズン中はそちらも混雑することが予想されるため、事前に地図アプリで位置をチェックしておくと安心です。
また、可能であれば電車やバスなど公共交通機関の利用も検討しましょう。京阪電車やJRを使えば、駅から徒歩でアクセスでき、渋滞のストレスもありません。特に春の気候は心地よく、散策がてら歩くのにちょうど良い距離です。
ベビーカーや車椅子でも大丈夫?バリアフリー情報
日吉大社は自然に囲まれた神社で、石段や砂利道が多くあります。そのため、ベビーカーや車椅子での参拝は少し大変に感じるかもしれませんが、部分的に配慮されたルートも用意されています。
特に「神橋」から「西本宮」までの道は比較的フラットで、舗装もされているため、ベビーカーや車椅子でも無理なく通行可能です。ただし、「東本宮」方面や奥まった摂社群などは急な坂や階段が多く、介助者が必要な場合もあります。
神社ではバリアフリーマップや、スタッフによるサポートの案内も行っていることがあるので、不安がある方は社務所で相談してみると良いでしょう。また、坂本比叡山口駅にはエレベーターが完備されているため、アクセス面でも安心です。
小さなお子様連れのご家族や、足元が不安な高齢者の方は、なるべく歩きやすい靴を選び、ゆっくりと無理のないスケジュールで散策を楽しむことをおすすめします。
雨の日でも楽しめる?準備と注意点
雨の日でも日吉大社のつつじは風情たっぷりに楽しめます。雨に濡れたつつじは花びらが艶やかになり、しっとりとした雰囲気が漂ってとても幻想的です。ただし、滑りやすい石段やぬかるんだ道があるため、事前の準備が重要です。
まず、足元は防水性のあるスニーカーやレインブーツがベスト。傘は風が強い日には扱いづらいため、レインコートの併用がおすすめです。また、カメラやスマホを守るために、防水カバーやビニール袋を用意しておくと安心です。
境内には屋根付きの休憩所や社務所もありますが、雨宿りできるスペースは限られているため、混雑する時間帯を避けて訪れると快適に過ごせます。朝早い時間や平日が特に狙い目です。
さらに、雨の日は観光客も少ないため、写真撮影をゆっくり楽しめるメリットもあります。苔むした石段や水滴のついた花々は、晴れの日とはまったく違った美しさを見せてくれます。
ペット同伴は可能?マナーとルール
日吉大社ではペットの同伴は可能ですが、いくつかのルールとマナーを守る必要があります。まず、リードを必ず着用し、他の参拝者の迷惑にならないように配慮することが基本です。また、本殿や社殿の中にペットを入れることは禁止されているため、境内の参道や外側のエリアを一緒に散策するようにしましょう。
最近ではペットカートを使用している方も増えており、神社のスタッフも比較的柔軟に対応しています。ただし、混雑時には安全確保のためにも、できるだけペットの行動を管理しやすいように注意しましょう。
また、糞の処理や鳴き声などにも十分に気を配り、神聖な場所であることを意識した行動を心がけることが大切です。万が一トラブルが起きた場合、すぐに対応できるよう、消臭スプレーやウェットティッシュなども携帯しておくと安心です。
境内でペットと一緒に記念撮影を楽しんだり、つつじと共に春の思い出を残すのも素敵な体験になります。ただし、周囲への配慮を忘れず、気持ちよく過ごせるように心がけましょう。
一人旅でも満喫できる?おすすめの過ごし方
日吉大社は一人旅にもぴったりの観光地です。自然の中で静かに過ごしたい、心を整えたいという方にとって、ここはまさに理想的な場所。春の柔らかな日差しの中、つつじを眺めながらのんびりと境内を歩く時間は、都会の喧騒を忘れさせてくれます。
一人旅での楽しみ方の一つは、ゆったりとしたペースでの散策。見どころの社殿を順に巡りながら、自分だけのペースで写真を撮ったり、御朱印を集めたりするのもおすすめです。また、神社の裏手や摂社群は人が少なく、まるで自分だけの空間のように感じられる場所もあります。
休憩には、近隣のカフェや茶屋で抹茶セットや季節の和菓子を楽しみながら、旅の記録を日記につける時間も素敵です。一人だからこそできる「静の旅」は、心のリフレッシュにもぴったりです。
さらに、写真やSNS投稿を通じて、旅の感動を誰かとシェアするのも現代ならではの楽しみ方。静かに過ごしながら、思い出に残る春のひとときを満喫できます。
滋賀県・大津市にある日吉大社は、歴史ある神社としてだけでなく、春には見事なつつじの花が咲き誇る絶景スポットとしても知られています。境内を彩る約3,000本のつつじは、社殿や神橋との美しいコントラストを描き、訪れる人の心を魅了します。
この記事では、日吉大社の歴史や見どころ、つつじの楽しみ方、周辺観光スポット、地元グルメ情報、そして初めて訪れる人にも役立つQ&Aまで、春の訪問を満喫するための情報をたっぷりとお届けしました。
比叡山延暦寺との周遊、琵琶湖の絶景カフェ、坂本の石垣町並み、そして春限定のスイーツや体験イベントなど、見て・食べて・感じて楽しい旅がここにあります。
ぜひこの春は、日吉大社で自然と歴史、そして地元の温もりを感じる一日を過ごしてみてください。
