春の京都といえば桜を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はそのあとにやってくる「つつじの季節」も見逃せません。赤やピンク、白のつつじが京都の名所や寺社を彩り、歴史と自然が織りなす絶景が広がります。
この記事では、2025年のつつじシーズンに向けて、京都のおすすめスポットや見頃、イベント情報、写真映えのコツ、グルメ情報まで、まるっとまとめてご紹介します。
観光や撮影、おでかけ計画に役立つ情報が満載です!
「桜のあとの京都」、つつじが咲き誇るこの時期に、あなただけの春の京都旅を楽しんでみませんか?
京都で絶対に訪れたいつつじの名所ベスト5
三室戸寺:つつじ×庭園美の圧巻コラボ
宇治市にある三室戸寺(みむろとじ)は、京都でも屈指のつつじの名所として知られています。5,000株ものつつじが咲き誇る庭園はまさに圧巻。色とりどりの花が織りなす景色は「花のじゅうたん」と呼ばれるほどの美しさです。例年の見頃は5月上旬から中旬。GWを少し外したタイミングが、花も人も落ち着いて見頃を楽しめる狙い目です。
三室戸寺の魅力は、ただ花が多いだけでなく、その配置や背景との調和。和風庭園や石仏とつつじのコントラストが絶妙で、写真好きにも大人気です。特に、観音像とつつじを一緒に収める構図は、SNSでも話題になっています。
また、つつじの季節には夜間ライトアップも行われることがあり、昼とはまた違った幻想的な雰囲気に包まれます。アクセスは京阪宇治線「三室戸駅」から徒歩約15分。周辺には駐車場もあり、公共交通でも車でも訪れやすいスポットです。花と静けさに包まれた非日常を味わいたいなら、三室戸寺は必見です。
長岡天満宮:参道を彩る赤いつつじのトンネル
長岡京市にある長岡天満宮は、学問の神様・菅原道真公を祀る由緒ある神社ですが、春になると赤いつつじが参道をトンネルのように彩り、訪れる人の目を楽しませてくれます。特に「キリシマツツジ」が有名で、毎年4月下旬から5月初旬にかけて見頃を迎えます。
この神社のつつじは、他の名所とは異なり、赤一色のつつじが密集して咲くのが特徴。真紅の花が石段や鳥居と相まって、まるで絵巻物のような風景が広がります。参道の両脇に立ち並ぶつつじは、高さもあり、まさに「つつじの壁」。その間を歩けば、自然の中に包まれるような感覚になります。
写真を撮るなら、鳥居とつつじをセットにする構図が人気。晴れた日には空の青と花の赤が映えて、まさにインスタ映えスポットです。アクセスは阪急「長岡天神駅」から徒歩10分ほど。駅前にはカフェやランチスポットも充実しており、お花見とグルメを一度に楽しめます。
仁和寺:世界遺産とつつじの共演
世界遺産にも登録されている京都・仁和寺(にんなじ)は、御室桜で有名ですが、春の後半にはつつじも見事な花を咲かせます。境内には多数のつつじが植えられており、特に五重塔を背景に咲くつつじは圧巻。見頃は5月上旬から中旬です。
仁和寺のつつじは、境内を彩るだけでなく、建物との調和が素晴らしく、京都らしい落ち着いた雰囲気の中で花を楽しめます。白壁の回廊や石畳、木造の伽藍と鮮やかなつつじのコントラストは、まるで日本画のような世界。ゆったりと歩きながら、春の移ろいを感じることができます。
写真を撮るなら、五重塔をバックに、手前に咲くつつじをぼかして入れる構図がおすすめ。和装との相性も抜群なので、着物レンタルで訪れても楽しめます。アクセスは嵐電「御室仁和寺駅」からすぐ。混雑を避けたいなら、午前中の早い時間がおすすめです。
東福寺 本坊庭園:和の風情と色彩の美
紅葉で有名な東福寺(とうふくじ)ですが、実はつつじの隠れた名所でもあります。特に本坊庭園では、つつじが整然と刈り込まれた「枯山水」との調和が見事で、日本の美意識を体感できるスポットとなっています。
庭園内のつつじは、他の名所と違い、自然な咲き乱れではなく、計算された配置と刈り込みが特徴。まるで自然と人工の融合美を見ているかのような感覚に包まれます。モダンさと伝統が融合した東福寺の庭は、静かで落ち着いた観賞ができる穴場としても人気です。
見頃は5月上旬から中旬。アクセスはJR奈良線・京阪本線「東福寺駅」から徒歩10分ほど。紅葉シーズンほどの混雑はないため、つつじの時期は比較的静かに楽しめます。庭園鑑賞と一緒に、心を落ち着けたい方にぴったりのスポットです。
原谷苑:桜とつつじが咲き誇る夢の庭園
原谷苑(はらだにえん)は、京都市北区にある知る人ぞ知る花の楽園。通常は一般公開されていない私有地ですが、春の開花シーズンだけ特別に公開され、桜とつつじ、そしてシャクナゲなどの花々が咲き誇ります。
つつじの見頃は桜のピークが過ぎた4月下旬から5月上旬。苑内は起伏に富んだ地形になっており、さまざまな角度からつつじを楽しめます。特に人気なのが、満開の桜の下でつつじが咲く「二重の花景色」。他の名所ではなかなか見られない豪華な光景が広がります。
アクセスはやや不便で、バスやタクシーを利用するのが一般的。しかしその分、訪れる人も比較的少なく、静かな中で花を楽しめるのが魅力。公式サイトで開花情報と入園条件を事前に確認するのをお忘れなく。花好きなら一度は訪れてほしい、京都屈指の「夢の花園」です。
京都のつつじ見頃カレンダー2025年版
京都市内の見頃はいつ?
京都市内にあるつつじの名所、たとえば三室戸寺、仁和寺、東福寺などの見頃は、例年では4月下旬から5月中旬です。特につつじの開花は気温に敏感で、桜が終わってから1〜2週間後にピークを迎える傾向があります。
2025年の春は例年よりも暖かくなるという予報が出ており、見頃のスタートは少し早まる可能性があります。特に市内中心部は気温が高くなりやすいため、4月20日頃から開花が進み、GW前後にピークを迎えるスポットも多くなるでしょう。
市内では開花状況が比較的早く伝わるため、SNSや公式サイトで最新の情報をチェックするのがポイント。仁和寺や三室戸寺では公式Instagramで花の様子が随時アップされるので、ぜひ活用してみてください。
また、見頃のタイミングで訪れるなら平日や朝の時間帯が狙い目。混雑を避けて、ゆっくりと花を楽しめるチャンスです。
嵐山・洛西エリアの開花傾向
嵐山や洛西(らくさい)といったエリアは、京都市内中心部よりも少し気温が低く、つつじの開花もやや遅めになる傾向があります。たとえば、大覚寺や松尾大社周辺では、4月下旬から徐々に咲き始め、5月上旬から中旬がピークとなることが多いです。
この地域は観光地としても人気があり、つつじの季節は新緑も美しく、より一層写真映えするスポットが多いのが特徴です。特に嵯峨野の竹林とつつじを組み合わせた風景は、まるで絵葉書のような美しさです。
また、原谷苑もこのエリアに近く、桜とつつじの二重奏が楽しめる時期があるため、見頃の重なりを狙って訪れるのもおすすめです。バスやタクシーをうまく使って回れば、混雑を避けながら効率よく名所を巡ることができます。
山間部・高地エリアは5月中旬がピーク
京都の北部や山間部、たとえば鞍馬・貴船、高雄エリアなどは、標高が高いため春の訪れも遅く、つつじの見頃も市内より1〜2週間遅れます。そのため、5月中旬から下旬が最も美しい時期となります。
特に高雄の神護寺や栂尾(とがのお)の西明寺では、静かな山寺の風景と、遅咲きのつつじが融合した風情ある景観が楽しめます。市街地のつつじが終わった頃でも、こちらではちょうどピークということも多く、長くつつじシーズンを楽しみたい方には最適なエリアです。
この地域は自然豊かで新緑も美しいため、つつじと一緒に森の空気や川のせせらぎにも癒される贅沢な時間が過ごせます。アクセスはバスやハイキングが基本となりますが、その分、観光客も少なめで落ち着いた雰囲気の中で花を堪能できます。
気候変動で見頃にズレも?
近年、気候変動の影響でつつじの開花時期にも変動が見られるようになってきました。暖冬や急な寒の戻りなどがあると、開花が平年より1週間以上早まったり遅れたりするケースも増えています。
2024年は比較的暖かい春となり、三室戸寺や仁和寺では例年よりも早くつつじが咲き始めました。2025年も暖冬傾向が続くとされており、早いスポットでは4月中旬から開花が始まる可能性もあります。
逆に、山間部では遅霜や寒気の影響で開花が遅れたり、花つきが少なくなることも。こうした年ごとの変動は、過去の平均データだけでは読めないため、やはりリアルタイムの情報が重要になります。
そのため、旅行やお出かけを計画する際は、柔軟にスケジュールを組めるようにすることがポイントです。花のピークを見逃さないために、1週間程度の余裕を持って予定を立てましょう。
最新開花状況の調べ方とチェック方法
つつじの見頃をピンポイントで楽しむには、最新の開花状況をこまめにチェックすることがカギになります。今ではインターネットやSNSで、現地の花の様子を簡単に確認できる手段がたくさんあります。
おすすめは、各寺院や観光スポットの公式SNS(Instagram・X)。三室戸寺、仁和寺、長岡天満宮などでは、写真付きで開花の進み具合を投稿してくれており、非常に参考になります。また、「京都観光ナビ」や「そうだ京都、行こう」などの公式観光サイトも、週ごとの花情報を発信しているので要チェック。
さらに、「Googleマップの口コミ」「Instagramの位置情報検索」などを使えば、一般の人が投稿した直近の写真を確認できるので、現地のリアルな状態がよくわかります。
天気アプリの花予報や、「ウェザーニュース」の花情報も使い勝手が良く、出発前にチェックすれば旅の失敗も防げます。複数の情報源を使って、ベストな開花タイミングを見逃さないようにしましょう。
つつじと一緒に楽しめる京都のグルメ&カフェ情報
三室戸寺周辺の映えスイーツカフェ
三室戸寺を訪れたあとは、宇治エリアならではのスイーツでひと息つきたいですよね。おすすめは、宇治抹茶スイーツの専門店が立ち並ぶ「平等院表参道」や「宇治橋通り」周辺。つつじ観賞で歩き疲れた体に、甘いご褒美がぴったりです。
中でも人気なのが、「中村藤吉本店 宇治本店」。お茶屋さんが手がける本格派の抹茶パフェは、見た目も華やかで味も絶品。ガラス張りの店内からはお庭も眺められ、SNS映えもバッチリです。数量限定メニューもあるため、早めの来店がおすすめ。
また、三室戸寺から徒歩圏にある「伊藤久右衛門 宇治本店」では、季節限定のつつじモチーフスイーツや、抹茶モンブランなどが楽しめます。どのお店も行列ができることがあるので、事前に予約や整理券の情報を確認しておくとスムーズです。
抹茶の香りとつつじの余韻に浸りながら過ごすティータイムは、京都ならではの贅沢な時間です。
長岡京の名物「竹の子料理」を味わう
つつじの名所・長岡天満宮を訪れたなら、ぜひ味わってほしいのが春限定の「竹の子料理」。長岡京市は竹林が多く、春先には新鮮な筍(たけのこ)が地元の名産として親しまれています。
おすすめのお店は「竹茂楼(ちくもろう)」や「京料理 たん熊北店 長岡京店」などの老舗和食店。ここでは、竹の子の炊き込みご飯、若竹煮、田楽など、筍の旨味を活かした旬の味覚がコースで楽しめます。つつじ観賞の後に、ゆっくりと和食を味わえば、心もお腹も大満足です。
また、気軽に楽しみたい方には、駅近の定食屋やカフェでも「たけのこ御膳」や「たけのこ天ぷらうどん」など、春限定メニューを用意しているお店があります。テイクアウトのお弁当も多く、つつじの見頃に合わせてピクニック気分で楽しむのもおすすめです。
春の長岡京は、目と舌で春を味わえる貴重な時期。花と食、どちらも楽しめる贅沢なひとときをぜひ体験してください。
仁和寺周辺の和菓子店&抹茶体験
仁和寺でつつじを堪能したあとは、近くの和スイーツで京都らしい甘味を楽しむのが王道ルート。特に仁和寺の門前には、老舗の和菓子屋や茶房が点在しており、静かで落ち着いた雰囲気の中で一服できます。
おすすめは「笹屋伊織 仁和寺店」。創業300年を超える和菓子店で、季節の上生菓子と抹茶のセットが人気。つつじをモチーフにした練り切りなども登場するため、花見のあとの余韻にもぴったりです。
もうひとつの注目スポットは「福寿園 京都本店」のお茶体験コーナー。自分で点てた抹茶と和菓子を味わえる体験プランは、観光ついでに京都文化に触れられる貴重な機会です。
また、仁和寺の近くには穴場の甘味処もあり、静かな庭を眺めながら過ごす贅沢な時間は、まさに京都の醍醐味。花も団子も楽しみたい方には、ぜひ訪れてほしいスポットです。
原谷苑近くの穴場ランチスポット
原谷苑は周辺に飲食店が少ないため、事前にランチ場所をチェックしておくのが大切。とはいえ、少し足を伸ばせば穴場のカフェやレストランが点在しており、静かで上質な食事が楽しめます。
おすすめは、徒歩圏にある「リストランテ野菜家やまびこ」。地元野菜をふんだんに使ったイタリアンで、季節の素材を活かしたランチコースは大人に人気。つつじ観賞のあと、自然の中でゆっくり食事を楽しむ時間は格別です。
もうひとつの注目店は「茶寮 宝泉(ほうせん)」の北山本店。少し距離はありますが、四季折々の庭を眺めながら味わう和風ランチや甘味は、京都らしさ満点。原谷苑の混雑を避けて、静かな場所で休憩したい方にぴったりです。
原谷苑は開花時期のみの公開なので、飲食スペースが限られています。ピクニックを楽しみたい場合は、お弁当を持参するのも一案。周囲に自然豊かな場所が多く、外での食事も気持ちいい季節です。
観光客に人気の京都駅ナカグルメ
つつじ巡りを終えて京都駅に戻ったら、駅ナカで手軽に京都の味を楽しむのもおすすめ。京都駅には、地元の名店が集結する飲食フロアがいくつもあり、移動の合間にも本格的なグルメが楽しめます。
代表的なのが、伊勢丹地下の「スバコ・ジェイアール京都伊勢丹」や、駅ビル内の「ポルタ」グルメ街。ここでは、京うどんや湯葉丼、にしんそば、抹茶スイーツなど、京都らしさあふれるメニューがズラリ。お土産選びと一緒にグルメも楽しめるので、一石二鳥です。
また、新幹線の待ち時間に便利なのが「はしたて」や「志津屋」など、短時間でも満足できる軽食&ベーカリー。お持ち帰りできるお弁当やスイーツも多く、帰り道でも京都を味わえます。
「最後にもう一口、京都の味を」と思ったときに頼れる駅ナカグルメ。つつじ巡りの締めくくりにも最適です。
写真映え間違いなし!京都のつつじ絶景フォトスポット
つつじのトンネルを真下から撮るコツ
つつじがアーチ状に咲き並ぶ「花のトンネル」は、京都でもとても人気のあるフォトスポットです。特に長岡天満宮の参道は、真紅のキリシマツツジがまるで壁のようにそびえる名所。このトンネルを下から撮ることで、ダイナミックで立体的な構図になります。
撮影のコツは、スマートフォンやカメラを地面スレスレに構えて、上方向にあおるように撮影すること。人がいないタイミングを狙えば、赤い花に包まれる幻想的な一枚が撮れます。また、人物をシルエットで入れると奥行きとスケール感が出て、より印象的な写真に仕上がります。
午前中の柔らかい光がつつじをやさしく照らし、花びらの透明感が際立ちます。逆に夕方の光ではシルエット風のドラマチックな構図に。時間帯によって雰囲気が変わるのも魅力の一つです。
人が多い日には、シャッタースピードを早めてブレを防ぎ、背景に人が映りにくいタイミングで撮影するのもポイント。ちょっとした工夫で、まるでプロが撮ったような「つつじトンネルショット」が狙えますよ。
庭園×つつじの「奥行きある構図」
京都の寺院庭園とつつじのコラボは、まさに“和の絶景”。三室戸寺や東福寺などでは、日本庭園の中にバランスよく植えられたつつじが、奥行きある構図を生み出す絶好の撮影ポイントになります。
撮影の際には、つつじを前景に、庭園の橋や灯籠、建物などを背景に入れることで、奥行き感と物語性を演出できます。スマホでも、ポートレートモードや「背景ぼかし機能」を活用すると、より立体的な構図に仕上がります。
特に人気なのが、三室戸寺のつつじ庭園。花のじゅうたんのような景色が広がる中で、観音像や苔むした石がアクセントになります。東福寺の本坊庭園では、格子状に区切られた庭とつつじが美しく調和し、まるで生きたアートのよう。
光の向きによっても雰囲気が変わるため、逆光で花びらが透ける時間帯や、曇り空で全体が柔らかく撮れる日などを狙うと、より印象的な一枚に仕上がります。和の美と季節の花の融合を写真に残しましょう。
和装との相性抜群の背景選び
京都らしいつつじ写真を撮るなら、和装との組み合わせは鉄板です。着物レンタルを利用して、歴史ある寺社や庭園での撮影は、春の京都旅行の思い出をグッと特別なものにしてくれます。
つつじとの相性がいい背景は、例えば長岡天満宮の朱色の鳥居、仁和寺の五重塔、東福寺の木造回廊など。着物の色柄と背景の花色のバランスを考えてコーディネートすると、写真がより引き立ちます。
たとえば、ピンク系のつつじには淡い緑や青の着物、赤いキリシマツツジには白やクリーム色の着物が映えます。さらに、日傘や和風の髪飾りなど小物を使えば、写真の完成度がぐっと高まります。
また、人物の立ち位置は、背景のつつじから少し距離を取ることで、花をしっかりぼかして主役を引き立てる構図が◎。正面からだけでなく、斜め後ろや横顔など、角度を変えて撮ると、自然な雰囲気の写真が撮れます。
京都のつつじと和装という最強の組み合わせで、春らしい一枚をぜひ残してみてください。
朝と夕方の光で変わる色味の違い
つつじの写真を撮るうえで、「光の時間帯」は大きなカギになります。同じ場所でも、朝と夕方では写真の色味や雰囲気が大きく異なります。
朝の光は柔らかく、空気も澄んでいるため、花びら一枚一枚の質感や色の濃淡がくっきりと写ります。三室戸寺や仁和寺などの人気スポットでは、朝8時台に訪れると、人も少なく撮影に最適な条件です。朝露に濡れたつつじをアップで撮れば、キラキラと輝く幻想的な写真になります。
一方、夕方は西日が低い位置から花を照らし、つつじが黄金色に染まったような温かいトーンの写真が撮れます。特に逆光で花を透かすように撮ると、柔らかなシルエットが浮かび上がり、ドラマチックな雰囲気に。
また、曇りの日は全体に柔らかい光が回るため、影が出にくく色がナチュラルに写ります。天気によって撮影の魅力が変わるので、何度も足を運んで「自分だけのベストショット」を探してみるのもおすすめです。
SNS映えアプリ別おすすめ加工法
撮った写真をもっと映えさせたい!そんな時は、SNSで人気の写真加工アプリを活用することで、つつじの美しさを最大限に引き出すことができます。
【Instagram】
- フィルター「Juno」や「Lark」で色鮮やかに。
- 「彩度」を少し上げて、花の発色を強調。
- 「シャープ」を少し足すと花びらのディテールが引き立ちます。
【Snapseed】
- 「セレクティブ」機能で花だけ明るく。
- 「HDR風」で全体の印象を引き締める。
- トーンカーブで朝・夕の光の雰囲気を再現。
【Lightroom】
- 色温度を少し下げて爽やかに。
- 彩度・明瞭度を調整してプロっぽい仕上がりに。
- プリセット機能を使えば、数秒で統一感ある加工が可能。
どのアプリでも大切なのは、やりすぎないこと。つつじ本来の色の美しさを活かしながら、ほんの少しの調整で「映える一枚」に仕上げましょう。
編集前・後を比較して、自分好みのスタイルを見つけるのも楽しみのひとつです。
雨でも安心!京都でつつじが楽しめる屋内・穴場スポット
平安神宮 神苑:雨でも風情ある庭園体験
平安神宮の神苑(しんえん)は、雨の日でも楽しめるしっとりとした美しさが魅力の庭園です。広大な敷地に咲くつつじは、池や橋、茶屋と見事に調和し、まさに“和の風景”そのもの。特に東神苑の栖鳳池(せいほういけ)付近では、赤や白のつつじが水面に映り込み、幻想的な景色を楽しめます。
雨の日には、庭の苔がしっとりと潤い、つつじの色も一層鮮やかに感じられるのが不思議です。傘を差しながら歩く神苑は、晴れた日とは違った静けさと風情を感じさせてくれます。人も比較的少なく、写真撮影にも最適です。
アクセスは地下鉄東山駅から徒歩10分。神苑の入苑料が必要ですが、その価値は十分。雨の京都でつつじと庭の調和を味わいたいなら、平安神宮はとてもおすすめのスポットです。
無鄰菴(むりんあん):室内から眺める静かなつつじ
南禅寺近くにある「無鄰菴(むりんあん)」は、明治時代の山縣有朋の別邸として知られる歴史的な邸宅。ここでは、**書院の縁側や座敷から、つつじ咲く庭園をゆったりと眺めることができます。**まさに、雨の日にぴったりの“座って楽しむお花見”が体験できる場所です。
縁側に座って雨音を聞きながら、色とりどりのつつじや新緑を眺める時間は、都会の喧騒を忘れさせてくれるひととき。写真撮影も可能で、障子ごしに見えるつつじの風景は、まるで絵画のような趣があります。
完全予約制の日もあるため、事前に公式サイトで確認・予約をしておくのがベスト。アクセスは地下鉄蹴上駅から徒歩約7分と便利です。雨でも心から癒されたい、そんなときに訪れたい京都の隠れ名所です。
京都御所周辺の静かな小道
観光客の多い京都の中でも、京都御所の周辺は比較的静かで、雨の日でも落ち着いて散策できる穴場エリアです。御所の東側にある「梨木神社」や「廬山寺(ろざんじ)」の近くには、つつじが咲く庭や参道があり、雨に濡れた石畳と花の風景が風情たっぷり。
雨天時は傘をさしてゆっくり歩くことで、街の音が和らぎ、つつじの美しさに集中できます。京都御所の敷地内や近隣の公園では、つつじだけでなく新緑や木漏れ日が美しく、写真映えもします。
また、周辺には和カフェや静かな喫茶店も点在しており、休憩しながら過ごすにはうってつけのエリア。人混みを避けたい方や、観光地よりも「京都らしい日常の美しさ」を求める方におすすめです。
地元民おすすめ!人が少ない隠れ名所
雨の日の京都で、あまり知られていない「つつじの隠れ名所」を訪れるのも、旅の楽しみのひとつです。たとえば、「宗忠神社(むねただじんじゃ)」は岡崎エリアにひっそりとたたずむ神社で、境内に咲くつつじが実に美しい穴場。観光地化されていない分、人が少なく、静かに写真撮影ができます。
また、東山の「法然院」もおすすめ。しっとりとした山寺のような雰囲気の中で、苔とつつじの共演が見られます。特に雨の日は石段が濡れて、花と背景のコントラストがくっきりと映えます。
これらのスポットは駅からはやや離れていますが、タクシーやレンタサイクルを使えばアクセスも容易。観光客の少ない、静かな京都を味わいたい方にとっては、雨の日こそベストなタイミングです。
雨の日でも混雑しにくいアクセス術
雨の日のお出かけでは、移動手段も快適にしたいですよね。京都では観光シーズンになるとバスが混雑しがちですが、雨天時こそ電車移動や徒歩ルートの活用が鍵になります。
たとえば、三室戸寺へは京阪電車「三室戸駅」から徒歩圏内なので、雨でも傘で移動しやすいです。仁和寺や龍安寺方面へは、嵐電(京福電鉄)が便利で、駅からの移動距離も短く雨天向き。
また、地下鉄の東西線や烏丸線を利用すれば、東山・市内中心部の寺社にもスムーズにアクセス可能。観光タクシーを1時間単位で利用するプランもあり、雨の日でも無理なく名所を回ることができます。
さらに、最近は駅に傘レンタルサービスが設置されている場所もあるので、急な雨でも安心。雨天時は余裕のあるスケジュールと移動手段を確保して、快適に京都のつつじ巡りを楽しみましょう。
まとめ
春の京都は、桜のあとはつつじが見頃を迎える、美しさのリレーが楽しめる季節です。三室戸寺や仁和寺、長岡天満宮など、定番から穴場まで多彩な名所があり、それぞれの場所で異なる表情のつつじが咲き誇ります。
さらに、庭園や神社仏閣との調和、雨の日にこそ映える静寂な風景、和装とつつじの相性の良さなど、京都ならではの魅力が満載。見頃の時期もエリアごとに違いがあるため、少しの工夫でより長く、そして深く花を楽しむことができます。
グルメやカフェ、アクセス情報、撮影のコツまで押さえておけば、つつじ旅がもっと充実すること間違いなし。あなたもぜひ今年の春は、つつじに染まる京都を歩いて、心に残る景色と思い出を作ってみてください。